メベンダゾール Lupimeb 100mg（Mebendazole Lupimeb 100mg）- 360錠

成分/含量

有効成分:1錠中メベンダゾール(Mebendazole)100mg

効能/効果

ルピメプは有効成分メベンダゾールを配合した寄生虫駆除薬（駆虫薬）です。 有効成分メベンダゾールは、多くの種類の寄生虫に対して強力な駆虫効果を発揮します。 国内の医療機関でメベンダゾールを使用する場合は鞭虫·捕虫（エキノコックス）に適応がありますが、実際には他にも交友虫·回虫·駆虫など広範囲な寄生虫に効果的です。 ルピメプは広範囲に有効で強力な駆虫薬であり、鞭虫、虫(エキノコックス)回虫、駆虫、線虫、交毛虫、線毛虫などの様々な寄生虫感染症を治療するのに使用されます。 ルピメプの有効成分メベンダゾールは、ベンズイミダゾール系と呼ばれる駆虫薬です。 有効成分メベンダゾールは、寄生虫の微小管（寄生虫の細胞が持つ骨格の一つ）の形成を阻害することで、駆虫効果を発揮します。 微小管は細胞分裂や運動に関わる重要な器官ですから、この微小管の形成が阻害されると寄生虫は活動ができなくなり死に至ることになります。 そして、寄生虫とその遺体は、数日間にわたって便中に排出されます。 メベンダゾールは、多くの寄生虫に有効でありながら毒性が低く、副作用も少ないため使いやすい薬ですが、消化管で吸収されにくいため、消化管の外に寄生した寄生虫には別の薬剤が使われます。 また、殺虫効果が発現するまでの時間が若干長いため、重症感染症で緊急を必要とする場合には不向きです。 メベンダゾールは、微小管の形成を阻害する作用によって駆虫効果を発揮すると先述しましたが、この微小管を阻害する作用を持つ薬は抗がん剤としても使われています。 メベンダゾールがこの作用によりがん細胞の細胞分裂を阻害し、抗腫瘍効果を発揮することが動物実験や臨床現場で確認されているのです。白血病、大腸がん、脳腫瘍、悪性黒色腫に対して抗腫瘍活性を示したというデータがあります。 また、微小管阻害作用以外にも血管新生阻害作用（血管を伸ばして増殖や成長をするがん細胞の機能を抑制する作用）や免疫増強作用（免疫を強くしてがん細胞に勝つ作用）などの可能性が高まっており、まだ研究途中の段階ですが、メベンダゾールのがん治療への応用が検討されているところです。

用法/容量

通常、成人および小児は1回1錠(100mg)を1日2回朝夕に服用します。服用期間は3日間です。 体重20kg以下の小児は、半分量にするなどの適正体重をします。 ペットに服用させる場合も、体重に合わせて用量調節をする必要があります。 国内では適応外ですが、ぎょう虫にも有効です。交友虫の場合のみ、服用は1日1回になります。服用期間は上記のように3日間です。 捕虫症（エキノコックス症）の治療の場合、用法用量は変わりませんが長期服用になることがあります。 必ず医師の指示に従って服用してください。 忘れた場合、気付いたときにすぐに服用してください。 一度に2回分服用しないでください。 3日間服用中に症状が改善しない場合は、2~4週間ほど間隔を置いて再び服用を始めてください。

使用上の注意

妊娠中およびその可能性がある方は、服用を控えてください。 肝障害、腎臓障害、小児、高齢者は、ルピーメーブの服用に慎重な注意が必要です。必ず医師と相談した上で服用を検討してください。 併用禁忌薬は特にありませんが、何らかの疾患で薬を服用している方は必ず医師や薬剤師の相談が必要です。

副作用

副作用として、吐き気、めまい、頭痛、腹痛、発疹、痙攣（小児）などが報告されています。 なかなか起こりませんが、重大な副作用として下記のようなものが挙げられますので、念のためご注意ください。 アナフィラキシーショック（冷や汗、顔面蒼白、全身発赤、蕁麻疹、顔の腫れ、唇や喉の腫れ、呼吸困難、めまい、血圧低下、意識消失）重い皮膚粘膜障害（発疹·発赤·水ぶくれ·皮むき·皮膚の痛み·かゆみ·唇や口の中のほつれ·喉痛·充血·発熱·倦怠感）肝障害（倦怠感）が発生した場合はすぐに医療機関と相談してください。

賞味期限

製造日から3年

包装単位

360T

保存方法

室温(1-30℃)保管、遮光気密容器

メーカー

LUPIN